遺跡の定義とは

遺跡と呼ばれるものは、日本国内だけでも46万ヶ所以上存在しています。遺跡の定義というものは非常に広いもので、過去にそこに暮らしていた人々の文化や営みが読み取れるもの、歴史的な出来事や事件が起こった場所などがそう呼ばれます。
この「遺跡」には、歴史上または学術上の価値というものは加味されず、「こうでなければ遺跡とは呼べない」といった決まりはありません。そのため、国からの保護を受けられず、放置されたり人為的に破壊されたりして失われてしまう遺跡も少なくありません。
これに対して、国(または地方公共団体など)が歴史的価値や学術的価値を認め、政令等によって保護・調査などが行われる遺跡を「史跡」と言います。
この「史跡」は国内にわずか1700件程度しか存在しておらず、遺跡全体の46万件と比べると、ほんの僅かな数しかありません。
国などが「史跡」と認めていなくても、そこに住まう人々にとって大切に思われている遺跡は数多くあり、そういったものが無残に失われてしまうのは残念な事です。
そのため、遺したい遺跡のある場所の住民や関係者が、その場所や建築物を後世に遺そうと運動を起こすのです。
よくニュースで、歴史的な建築物などを保護しようと、住民グループなどが署名活動や国・市町村への呼びかけを行っているのを目にする事がありますが、こういった遺跡に関する内情を知っていると、これらの報道に対する感じ方も変わってくるのではないでしょうか。