古都奈良にあるピラミットの様な遺跡の頭塔

日本の中では、やはり歴史の古い奈良県の明日香や奈良市内に多くの遺跡が眠っています。こうした遺跡の多くは、発掘調査をし遺跡そのものを見学できる様にしたり、平城宮跡の様に当時の建造物の復元をして観光資源としているものもあります。
そんな復元された遺跡の中で、余り知られていませんが奈良市の高畑町に頭塔と言う史跡があるのをご存知でしょうか?石と土で造られた土塔で、一見すると小さなピラミッドの様に見える遺跡です。この遺跡は、古文書に767年に東大寺の僧侶である実忠が土塔を築いたとあり、それがこの頭塔だとされています。
こんもりとした丘の様な状態であったものを、昭和61年から発掘調査され、12年間の調査を終えて、平成3年に当時の様子を復元して現在の姿となっています。南側は発掘前の丘の状態をあえて残して復元されています。
この小さなピラミッドの様な頭塔は仏塔であり、1辺32mの正方形の石積み基壇上に7段の階段上の石積みが施されており、高さは10m程度あります。奇数段には小さな屋根が設けられ、その下には石仏が配置されています。この大きな石に刻まれた石仏は、四角錐の各面に11基づつ44基が祀られていたと考えられていますが、現在までに28基が発見され、すべて国の重要文化財に指定されています。
この遺跡は余り知られていませんが、非常に珍しく、奈良観光の節に立ち寄られる事をお勧めします。